阿見町単独市制「阿見市」視野に／国勢調査速報値

 

 

昨年１０月（２０２０年１０月）に実施された国勢調査の速報値が、今日、総務省から発表されました。外国人を含む日本国全体としての人口は１億２，６２２万人で、前回の２０１５年より８６万８千人減少しました。世界の中での順位は１１位とランクを落とし、初めてトップテンに入りませんでした。

 

しかし、首都圏（東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の１都３県）は、８０万８千人も増加しており、都市部への集中、地域格差が顕著となっています。人口が増加したのは、他に、愛知県、滋賀県、大阪府、福岡県、沖縄県の９都府県でした。

 

茨城県は、２８６万８千人で前回２０１５年と比較して、４万８，４２２人の減少でした。全体として人口縮小の時代に入ったと報道されています。

 

さて、茨城県内の状況を市町村ごとに見てみると、４４市町村の中で増加したのは、１０市町村でした。

 

最も人口が増加したのは、つくば市で１万４，８２２人増加しています。次いで、守谷市（３，６７３人）、土浦市（１，３５６人）、阿見町（１，０４３人）、つくばみらい市（７６２人）、牛久市（３６０人）などの県南部。水戸市（２７人）、ひたちなか市（９７５人）、東海村（１８７人）などの県央部。鹿行の中心都市、神栖市（９４４人）の１０市町村が増加しました。

 

その他の３４市町村は減少しました。最も減少したのは日立市で、この５年間に１万４１９人減少しました。次いで、筑西市（３，７５４人）、常陸太田市（３，６６４人）、笠間市（３，４９８人）、桜川市（３，４７３人）など、県北・県西地区で減少しています。

 

 

さて、阿見町どうだったでしょうか。２０１５年（平成２７年）前回の国勢調査では、人口４７，５３５人、世帯数１８，８０１でした。今回は、人口４８，５７８人（男２４，２４７、女２４，３３１）、世帯数２０，２１８となりました。外国人は８７０人でした。世帯数で１，４１７、人口で１，０４３人の増加となりました。

 

常住人口はリセットされて、２１年（令和３年）６月１日現在人口は、４８，７８９人となるはずです。

 

この増加率と増加数を見ると、２０２５年（令和７年）、次回の国勢調査では、人口５万人を突破する可能性がきわめて高くなりました。

 

役場のある中央地区、荒川沖駅に近い荒川本郷地区、アウトレット周辺の阿見吉原地区など、町内各地で住宅団地の開発も堅調で住宅着工件数の増加が続いています。

 

今年度、議会の提言を受けて調査研究予算が付いた、ひたち野うしく駅に近い圏央道牛久阿見インター周辺６０ヘクタールの開発などが期待されており、この５年間の町政はきわめて重要です。インフラの投資を行うとともに、子育て支援や教育など若い世代に選ばれる政策をさらに充実することが、５年後の単独市制施行につながる道であると思います。

 

阿見町議会も、社会情勢の変化に対応する改革を加速させて、政策提言機能を強化することが重要であると思います。地方自治は２元代表制で成り立っており、車の両輪となることが必要です。オール阿見で取り組まなければならないとあらためて思いました。